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予告・・zenzaBRONICA-S2 with SuperKOMURA50mmf3.5

先日はIT業界に大きな足跡を残したアメリカのスティーブ=ジョブス追悼のブログを書いた。
彼は自宅ガレージで当時のアップルコンピューターを起業したのである。
先見の明があったと言うのと、何より彼自身がデジタル技術の可能性が好きだったのに違いない。

ここに一台のカメラがある。
少し詳しい方なら『ああ これね。』と言って、私の言いたいこともわかろうと言うものである。
予告・・zenzaBRONICA-S2 with SuperKOMURA50mmf3.5_c0160387_734724.jpg
そう、言わずもがなのzenza BRONICA-S2である。
言い尽くされた感もあるが、日本人・吉野善三郎さんがスティーブと同じで好きなカメラにかけた情熱で作り上げたカメラである。
カメラの横にも写っている120ブローニーフィルムを使用する。

善三郎のブローニーフィルムを使うカメラ・・・だからゼンザブロニカ
まるで落語の落ちではないが、彼が家業のライターや女性の使用するコンパクトの製造販売で得た財を惜しげもなく注ぎ込んで出来たカメラである。
スウェーデンの高級中判一眼レフの雄である八ッセルブラッドを凌ぐとまで言われた初代機を出すまで、当時50年前の貨幣で1億円は注ぎ込んだと言う。
この初代機は当然販売価格も高く、今見ても美しい外観ではあるが商業的には成功したとは言われない。
この写真のS2になって初めて商業ベースに乗ったようである。

今回持ち出すと、シャッターをきると餌をついばんでいた鳥が驚いて羽ばたくと言われるほどの破裂音を残すシャッター音は今も健在であった。
普通は当時最高であり今も評価の高い日本光学のニッコールレンズが当時の標準であるが、私が欲しくて探して買ったコムラー・三協光機の広角レンズを併せて写真を撮ってきた。

いつもの自宅近くの大川沿いではあるが、ようやく私もカメラを持ってぶらつこうかと思える気候に出かけたわけだがしょっぱなにブロニカはいささか肩に食い込む・・
一種修行の思いで撮り終えたブローニーフィルム1本は、本日現像に出そうと思う。
今日はその『撮影快調!近日公開』予告である。

by e-leitz-yasu | 2011-10-11 07:32 | クラシックカメラ