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フィルム・・・Pentax ME with XR-Rikenon28mmf2.8

先日私の所属しているカメラクラブでの集まりで、フィルムに関する各自の思いや情報の発表をした。
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私は昨年、本国アメリカでも現像処理終了となった米国コダック製のコダクロームを発表した。
まだまだ日本ではカラーポジフィルムの現像は可能だが、このコダクロームというポジフィルムだけは外式現像という特殊方式を必要とするため現代のデジタルに圧倒されるフィルム産業の中でも極めて少数故に淘汰された格好である。

往年のこのコダクロームでないと出せない色合いであったり、このコダクロームを使用したい憧れにも似た名声を獲得していたフィルムも時代の要請には逆らえなかったのである。
デジタルで絵を取り入れればPC上でコダクローム風であったり、ポラロイド風等いとも簡単に再現できる。
以前はそれを意図するためにフィルムを選んだがデジタルならばそんな必要は全く無い。

それでも手軽になればなるほど面倒を面白がる人種もいて、さしずめ私などはその一人なのかもしれない。
産業の進歩は人間の手間を省けるような簡便性を追求してきたが、飽食の時代にも似て手間を楽しむようになってきたのだ。
そんなアナログ回帰への兆候は失敗を面白がれればもう一人前なのである。

私も読んだ昨日朝刊のコラム、『地獄への道は善意が敷き詰められている』
なんだか『無味乾燥への道はAUTOが敷き詰められている』と読み替えてしまうのは根っからのアナログ人間だからか?

by e-leitz-yasu | 2011-02-17 22:06 | 写真