2012年 05月 23日 ( 1 )

訃報・・GR-DigitalⅡ with GR-Lens5.9mmf2.4+GW-1

その知らせは唐突にやってきた。

おそらくクラシックカメラに傾倒している方ならその名を一度や二度は聞いた事があるだろう。
日本で、いや世界的にも著名といってよいカメラコレクターでクラシックカメラ研究者のA野氏が亡くなっていたというのである。
私は現在在籍しているカメラクラブにおいて、同じ会員として一度や二度ではないほどの知遇を得、言葉を交わし氏の口から直接的にいろいろな事を聞き、逆に私の話に『へぇそれは珍しい』等の感想を漏らされたことに喜んだが、今にして思えば氏のリップサービスだったのだろう。
だがその知識の広さに接した事や、氏の膨大なコレクションの中の世界的に珍しいものを拝見できた事はまさに今にして思えば僥倖である。

氏はその人生のほぼ全てといってよい程をクラシックカメラに捧げた人である。
氏がまだお元気なころは、家庭を持たず収集と研究の成果をほぼ月間のカメラコレクターズニュースとして発刊し著名な中古・クラシックカメラ店で購入する事もできた。

それも幾年か前に廃刊として、その寂しい胸中をかのカメラクラブの例会で発表されたのを聞いたのがついこの間の事のように思い出す。
願わくば、氏の純粋なまでの情熱で型作られたそのコレクションが散逸すること無く 博物館のようなところで一括展示でもされる事を願うばかりであるが、その価値のわからぬ金の亡者がよってたかってする話も同時に聞いて暗澹としているのもこれまた事実なのである。
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この一羽のハトを見ていると、クラシックカメラを極めんと一人その大海をいつくしむ眼で見いたであろう氏のまなざしを思い起こしたのである。ここに謹んでご冥福を祈る。

私が持つ数冊のカメラコレクターズニュースは今後も宝物であり続ける事であろう。
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by e-leitz-yasu | 2012-05-23 23:23 | 近況