2012年 02月 21日 ( 1 )

勝負・・RolleiFlex3.5E with C.Z Planar75mmf3.5

昨日、かねてより加害者保護偏重の刑事事件に被害者保護の重要性を気づかせてくれる殺人と言う刑事事件の最高裁判決が下った。
全てを言わずともお分かりであろう。
山口光市母子殺人事件がそれである。

この場合は加害者が事件当時18歳と言う年齢ゆえ、少年法・いや更生の可能性をも考慮したがゆえに匿名性を徹底し被害者である当時20歳代前半の被害者の夫の苛烈なまでの被害感情が浮き彫りとなったのである。
当時少年の欲望の餌食となった妻と子を想うとき、その被害感情というよりもやるせなさ・むなしさにさいなまれ、加害者に極刑を望む気持ちは察するに余りある。

これまでの死刑求刑にあたっての永山基準をも超越した、高裁差し戻しを経て今回の判決である。
確かに獄中からの手紙の内容を見ても、反省を見るどころか被害感情の逆なででしかない。
先日から読むマイケル=サンデル著『これからの正義の話をしよう』では無いが、死刑と言う極刑の是非はともかくも一般市民感情から考えるに加害者に斟酌する情状があるとは思えない。
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我々は社会を構成する個人であり、個人の塊がコミュニティとなり大きい単位で国となる。

個人が別のその個人の意思に反して傷つけることは戦時においても決して正義ではない。
人間は基本的な道徳観でそのことに気が付いているからこそ罪の意識が芽生え、戦場から戻ってPTSDとなるのである。

今回は極刑判決が出た後の、被害者である男性の『この裁判に勝者も敗者も無い』と言う言葉が犯罪の憎むべき側面を良く現しているように感じるのである。
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by e-leitz-yasu | 2012-02-21 23:26 | 近況