2009年 12月 20日 ( 1 )

視野率・・・Nikon F with Nikkor-H AUTO28mmf3.5

視野率というのを皆さんはご存知だろうか?
文字通り視野・見える範囲のパーセンテージである。
我々は2つの瞳で物を見、顔の前面左右はほぼ180度を見渡す事ができる。

これを写真に置き換えるとその意味合いは少し違ったものになる。
カメラ・写真で視野率というと、それはビューファインダーで見える範囲が実際にフィルムに記録される範囲に照らしていかほどかという意味になる。
だから視野率96%というと優秀ではあるが、実際にフィルムに映る範囲の96%しかファインダーでは見えていないという事だ。
c0160387_8355695.jpg
Nikonの最初にしてあまりに完成度の高い一眼レフカメラのNikon Fである。
最初から視野率は100%を確保してプロカメラマンが使用するのはこのカメラしかあり得ないとさえ言われた。

ではこのNikon Fが出るまではどうだったろう?

まだ一眼レフは黎明期で、ライカに代表されるレンジファインダーカメラが幅を利かせていたのである。
このレンジファインダーカメラというものは、その名が示す通り距離計・いわゆる側距儀を搭載・レンズ距離環と連動させているのである。
その側距の方式は2視点のコサイン誤差を測る事で、その計測の運動量を距離環に連動させてピントを合わせるのである。
そうなると当然一眼レフのようにレンズを通る画像を見ているわけではないので、レンジファインダー・側距ファインダーと実際にフィルムに到達する画像とは視差という誤差が生じるので視野率の概念自体が存在しない。

何故こんな事をくどくどと書いたかというと、せっかく視野率100%のNikon Fで写真を撮ったというのに街中のラボで現像・プリントをしてもらうと途端に視野率にして85%ほどに低下してしまうからである。
c0160387_8552532.jpg

重いNikon Fを片手で構え、自転車で走りながらファインダーを覗いて撮ったものである。
せっかくファインダーで厳密なフレーミングを施したというのに・・(笑

注:カメラの写真はNET拝借である。悪しからず・・
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by e-leitz-yasu | 2009-12-20 08:59 | クラシックカメラ