2009年 06月 16日 ( 1 )

シャッターチャンス・・ROLLEIFLEX with Planar80mmf2.8

先日のブログで二眼レフのローライフレックスで写真を撮るには、何か儀式めいたものがありシャッターを押すまでに時間がかかるように記してしまった。
それじゃあ咄嗟のシャッターチャンスを物にできないじゃ無いか?
と思われた方に申し上げたい。
二眼レフはマッタリ写真を撮ったり、スタジオ写真を撮るためだけのものではなく、報道の最前線で十二分に活躍していた実績を持っている。

実際、ベトナム戦争当時 戦場カメラマンが主体となって設立された写真家集団の『マグナム』創設メンバーである、キャパしかりジョージ=ロジャーも首から二眼レフのローライを提げた戦場でのポートレートがある。

女性では撮られる側から撮る側となった、アーサー=ミラーもローライフレックスを使用していたことは有名である。
c0160387_805251.jpg
前記の報道写真と同列に語るのはおこがましいが、これも一種のシャッターチャンスを捉えたと言えないだろうか?

二眼レフに限らず、昔のカメラというものは一部の限られた知識ある人のものであった。
その知識とは今で言う、写真術と言って良いものかもしれない。
露出を調節するとは、シャッタースピードと絞りの関係を知らねばならないし、絞りによって被写界深度が変わり 見かけ上のピントの合っている幅が変化する事を利用して、取りたい対象にのみピントを合わせ後ろをぼかす等の、我々人間の目ではできない視覚効果を得ることができる。

知識と経験則に裏打ちされたデータが頭の中に入っていれば、それをフルに動員して一枚の絵(写真)を得ることは非常に心地よい。

私はこれらの知識無く誰でもがお手軽に写真を撮れる今を否定するものではなく、機械と人間の共同作業を必要とするクラシックカメラを操作することの心地よさを昨日は言いたかったのである。

尚、昔のコーティング技術が未熟な時代のレンズにはフードは必需品である。
この写真ではフードを使用しているが、それでも画面左上のフレアと右下のゴーストを防ぐことはできなかった。
まぁこれも一種の味わいと表現に利用することも楽しいが・・・
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by e-leitz-yasu | 2009-06-16 08:20 | クラシックカメラ