2008年 12月 27日 ( 1 )

迅速巻上げ装置

ナイフの刃先のように鋭くエッジを効かせたトリガーレバーを持つペトリハーフである。
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オリンパスペンに遅れることわずか1年に満たない、1962年発売のハーフサイズカメラである。カメラの写真はNikon F3with50mmf3.5マイクロニッコール

当時のキャッチコピーは『緑の窓のトラ・グラカメラ!』
写真でも分かるが緑色した採光窓を持ち、ファインダーをのぞいても世界が緑色に見えるファインダーを装備する。トラ・グラとはご年配の方にはピンと来る、トランジスタ・グラマーの略である。

確かに35mmフィルムの横幅半分を一枚としたハーフサイズカメラであり、トリガーワインダーを備えるるため、縦と横のサイズの比率が普通の35mmコンパクトとは少し変わる。
当時のカメラの常識からすると少し横が短く背が高い。だからトラ・グラカメラ

メーカーは栗林写真工業。馴染みがあるのはペトリの名前。カメラ前面に斜め45度に傾斜して付けられたシャッターボタンがユニークな、安価な一眼レフを製造していた。

このペトリハーフに装備する『オリコール』なる利口そうなレンズで撮れる写真やいかに・・
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ビジネス街のCafeである。
残念ながらレンズの素材が柔らかいと見えて、レンズ前面には無数の拭き傷らしきものがある。本当はもう少しシャープなのだろう。

しかし、このカメラの特筆すべきはその巻上げ方法のトリガーレバーにある。

色々な所で語られるが、不必要に尖ったレバーの刃先は凶器になりそうである。
また、底蓋を開けるとそのトリガーレバーを引くことによって、まるで自転車を思わせるチェーンの駆動によってフィルムを巻き上げる様子が見て取れる。

当時のハーフサイズカメラのデザインや発想はライカから続く35mmカメラから少しだけ離れた自由度があり面白い。
現在の常識に縛られたアナタも、緑の世界を覗いて見る事を勧める。
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シャッター音は小気味よく、決して隠し撮りではありません。
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by e-leitz-yasu | 2008-12-27 16:25 | クラシックカメラ