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アメリカンエクターbyレチナ

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最近仲間内でとみに話題に上がるレチナである。(物撮りがヘタで申し訳ない。)
今回はタイプ#010・大戦後製造のカメラである。製造はドイツコダックであるが、敗戦により物資不足の中、戦前・戦中の部品の寄せ集めで製造したとものの本にある。私のレチナはレンズシリアル番号前の記号から1946年製と知れる。

このカメラにはドイツシュナイダー製エクターやクセナー付が多いが、この固体にはアメリカ製エクターが付いている。このアメリカ製エクター、その評価は今も最上の部類に入る。
3群4枚のテッサータイプでありながらテッサーとは違うこのレンズ独特の描写を約束してくれる。
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私は最初、コダックシグネット35(愛称ミッキーマウス!)についているエクターにやられた。
次に手に入れたのがコダックメダリストの6×9用エクター100mm(これはガウスタイプ)で、最後に今回のレチナである。(メダリストはその後知人に売却した。)
35mm用では他にも同じレチナの47mmf2やライカコピーのカードン用47mmf2があるが、どちらも手に入れられないでいる。
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今回のレチナはドイツケルンのオークションでジャンク然として、数台まとめて幾らの中の一台である。
当然蛇腹の破れ・シャッター固着などがあり、そのままでは使用できなかったがシャッター・レンズ曇りも清掃し蛇腹を修復して今に至る。
蛇腹を畳んだ時のそのコンパクトさからも、私にとっては愛らしい至極の名品である。
そう言えばフォーカルハッセル用の初期レンズ提供はエクターだったなぁ・・

by e-leitz-yasu | 2008-08-26 23:35 | クラシックカメラ